2009/07/01

なぜ紫の夜明けに| Book No.177-2

文庫判・416
200907月発売(Book No.177-2)

出版社 / カテゴリー:
双葉文庫 / 00E ラブ&ミステリー

帯キャッチ:
自ら消した十年前の記憶。それなのに……彼女たちの愛が、ぼくのおぞましい過去をあぶり出した!

あらすじ:
◎なぜ高校生のときに、バイクを暴走させて自殺を図ったのか? 原田透は瀕死の重傷から回復した時点で、死ぬことに決めた理由を記憶から失った。

◎十年後、彼は雨の日に花織と運命的な出会いを果たす。世間の毒に侵されていない、海の好きな、素朴でピュアな女性だった。

◎しかし、その花織と結婚を決めたにもかかわらず、透は自分でも無意識のうちに奇怪な行動に出ていた。別の女性を連日連夜尾行しているのだ。客観的にみればストーカー行為である。しかし、そんな行動をとる理由が自分でもわからない。

◎やがて彼は重大な場面に遭遇する。尾行中、その女性が夜更けの公園で暴漢に襲われたのだ。とっさに飛び出して、透は彼女の窮地を救ったが、そのときナイフで刺されて重傷を負った。助けた女性の名前はマリアといった。

◎花織は、婚約者である自分がいながら、透が生命の危険もかえりみず別の女性を助けたことにショックを受け、いままでにない嫉妬をみせる。

◎一方透は、自分の置かれた説明のつかない状況に悩み、かつての恋人で、いまはよき友人となっている美紀に相談した。ところが、美紀もまた透を忘れられずに愛しつづけていたのだった。

◎婚約者、謎の女性、元恋人の三人全員から愛される意外な展開に戸惑う透を、さらに悩ます夢があった。それは「紫の夜明け」——

◎不思議な夢が暗示する「失われた記憶の真実」。そして、次々と透の身に襲いかかる難題と、迫られる究極の選択の数々! 彼は最終的にどの女性の愛を選ぶのか?

◎衝撃の真実と、感動の結末に息を呑むラブ&ミステリー!

ミニ解説:
▽ 主人公の原田透の身に、これでもか、これでもかと降りかかる難題。優柔不断なひとりの男が、究極の選択に悩む姿をごらんください。

▽ いつしかあなたも、自分のことのように、主人公とともに難問に立ち向かう気分になるかもしれません。