2009/07/01

感染列島 パンデミック・デイズ| Book No.195-2

200907月発売(Book No.195-2)

出版社 / カテゴリー:
小学館文庫 / 16 医学サスペンス

帯キャッチ:
人間が、ウイルスに負けるわけにはいかない。

あらすじ:
◎のちに「2009インフルエンザ」と命名され、41年ぶりのパンデミック宣言が行なわれることになる豚インフルエンザが本格的なヒト—ヒト感染を引き起こした後、世界は強毒性H5N1型鳥インフルエンザの本格的な流行に脅えていた。

◎そんな時期、ミステリー作家の神崎慧一は新型ウイルスのパンデミックを題材にした新作の取材のため、恋人の美術書編集者・水村里沙との決別を条件に協力を申し出てきた謎の画商・榎本とともに、ヨーロッパに渡航していた。

◎そのころ沖縄で新たなる鳥インフルエンザが発生。それが日本で初めてヒトに感染するという緊急事態を招き、厚生労働大臣の内之倉創太郎は、実弟であり札幌にある日本屈指の感染症指定医療機関・内之倉総合病院の院長である洋次郎に助言をあおぎながら、感染症対策の最前線に立った。

◎だが、事態はおもわぬ展開をみせた。神崎慧一は内之倉厚労相が若き日に祇園の芸妓との間にもうけた隠し子だったが、その彼が海外旅行から帰国直後に猛スピードで死に陥る感染症状を発症した。

◎やがて慧一に棄てられた里沙がひとつのことに気づく。慧一の感染と、ノルウェーが生んだ世界的画家エドヴァルド・ムンクの名画『叫び』との意外な関係に……。

◎そして人類を救うために戦う医療チームは、生物の概念を超えた恐るべきウイルスの姿を捉えた!

★医療監修:神戸市立医療センター西市民病院 呼吸器内科部長 冨岡洋海


ミニ解説:
▽ 豚インフルエンザのヒト−ヒト感染発生〜フェーズ4突破(のちにフェーズ6=パンデミック宣言に至る)という事態を受け、ラスト部分を中心に大幅に加筆訂正をしたうえで、サブタイトルを「パンデミック・イブ」→「パンデミック・デイズ」に変更。

▽ なお、これは映画の原作やノベライズではありません。映画「感染列島」とはストーリーがまったく違います。

クレジット:
編集担当・幾野克哉