2010/05/01

赤ずきん| Book No.207-1

文庫判・352頁
2010年05月発売(Book No.207-1)

出版社 / カテゴリー:
角川ホラー文庫 / 00A ホラー

帯キャッチ:
この呪いの真相と結末は 誰にも予測できない!

あらすじ:
◎都下町田市に住む大学一年生の夕紀は、ある日突然、頭の中に響く声を聞いた。それはひとりの女の子の家庭教師をしろという命令。 ◎西八王子の駅に迎えにきていたのは、やたらに語尾を伸ばす癖がある愛想のいい男。その男の運転する車で連れていかれたのは、高尾北方の山中にポツンと建つ朽ちかけた一軒家。 ◎そこには年齢、風貌、言動、すべてが常軌を逸した赤ずきんが待っていた! ◎その謎めいた体験と並行して、夕紀に襲いかかる数々の幻影。空中を伸びてくる黄金の回廊。そこを泣きながら走ってくる小学生の男の子。それを追いかけてくる野犬。空中を飛んでくるウェディングドレス姿の花嫁。 ☆異常な幻想が3D感覚のリアル映像となって目の前に出現する状況に、夕紀は自分の精神状態を疑った。だが、それらはすべて忌まわしい過去の惨劇の実像だったのだ。 ☆さらに四歳になる夕紀の姪・流花が、スケッチブックに連続殺人を予言しはじめた。予告された被害者の数は十人。呪いの発信地は、あの赤ずきん。すでにいくつかの復讐は実行され、残された人数はあとわずか。 ☆いったい赤ずきんとは何者なのか? その正体と復讐の背景にある悲劇の構図が見えはじめたとき、最後のひとりに驚愕の運命が。 ☆それは誰ひとり予測もつかなかったような、すさまじい結末だった!

ミニ解説:
▽ ラストシーンは、ぜひ主人公と同じ恐怖体験をなさってください。読者としての客観的視点ではなく、自ら登場人物になったような主観的視点で迎える驚愕のエンディングを!

クレジット:
装幀・大武尚貴
編集担当・岡田博幸