2011年03月発売（Book No.185-2）
出版社 ／ カテゴリー:
ＰＨＰ文芸文庫 ／ 0F ファミリー・クライシス（家庭危機小説）
帯キャッチ:
平凡な夫婦の絆は、心から壊れはじめた
あらすじ:
学生時代に恋人瑛子を妊娠させ、卒業前に「デキちゃった婚」を余儀なくされたＤ＝増岡大輔。結婚生活も5 年目に入り、妻・瑛子が息子の教育にのめり込むにつけ、「こんなはずじゃなかった」との後悔が、大輔の心に募ってきた。そして彼は「Ｄの変身」と題するブ ログの下書きをはじめた。変身とは、すなわち離婚。
それは「愛」よりも「性」が大切な時期にあった若者が、世間体重視のタテマエに屈した後悔の告白でもあった。そして、深夜にひとりそんな文章を書いてい くうちに興奮した大輔は、本来なら息子の塾合宿の費用となるべき23万円を、発作的に浮気相手の女子大生に送金した。ところがヒトケタ間違え、230万円 が彼女のもとへ。そして自分の銀行口座はほぼ空に！
だがそれは増岡家に襲いかかる津波のような悲劇の序章にすぎなかった。
▽ まったく先の読めない家庭崩壊サスペンス。それだけでなく、昨今の芸能人では大流行のデキ婚が、ほんとうに若いふたりの幸せを呼ぶかどうかを問題提起。（『ドリーム』を加筆改題）
クレジット:
装丁・川上成夫
編集担当・根本騎兄
